現代社会で巻き起こる倫理的な問題について、私たちはどう判断すればよいのか。その答えは「カント」にある。カント倫理学を限界までやさしくかみ砕いて解説し、現代を生きる人々が使える実践的な倫理として提示する。【「TRCMARC」の商品解説】この現代社会、いったい何が善くて何が悪いのか?
カントだったらこう考える――。
さまざまなテクノロジーの発達も手伝い、善悪の基準がますます曖昧となっている現代社会。
ビジネス、道徳教育、生殖・医療、環境問題、AI、差別問題……。
現代社会で巻き起こるあらゆる倫理的な問題について、私たちはどう判断すればよいのか。
その答えは「カント」にある。
哲学・倫理学における重要な古典としてつねに参照され続ける一方、難解と評されることの多いカントだが、本場ドイツでカント倫理学の博士号を取得した著者が、限界までやさしくかみ砕いて解説。
その上で、現代を生きる私たちが「使える」実践的な倫理として提示する一冊。
◆目次◆
序章カント倫理学の骨格
第1章ビジネス倫理
第2章道徳教育
第3章生殖・医療倫理
第4章環境倫理
第5章AI倫理
第6章差別に関わる倫理
◆著者略歴◆
秋元康隆(あきもと・やすたか)
1978年生まれ。トリア大学講師、トリア大学附属カント研究所研究員。
専門は倫理学、特にカント倫理学。
日本大学文理学部哲学科を卒業し、日本大学大学院の修士課程修了後、カント研究の本場ドイツに渡る。
トリア大学教授でありカント協会会長であるベルント・デルフリンガー教授のもとで博士論文を執筆し、博士号取得。
ドイツ在住。
著書に『意志の倫理学--カントに学ぶ善への勇気』(月曜社)がある。